sinの自由帳

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「フシギ」を読んだよ

こんばんは、sinです。

 

今日は読んだ本の感想!

真梨幸子著「フシギ」を読みました。

www.kadokawa.co.jp

 真梨さんは、イヤミスの女王って紹介されていました。

イヤミスってどういう意味?と思ってたら、

読んだらイヤな気持ちになるミステリーという意味らしい。

初めて知った……。

湊かなえさんもイヤミスの女王らしい。なるほど。

 

あらすじとしては、とある小説家が昔住んでいたマンションの話題を皮切りに、

死んだ人からメールが届くなど、様々奇妙な体験をしていくというお話。

 

ここからはネタバレありで感想を書いていきます。

まず、率直に最後まで読んだ感想としては、

酔うくらい物語が複雑で、かつ結末もなんだかな~って感じなので、

確かにスッキリせずに嫌な気持ちになるかも……。

最後の結末という1点を、遠くからくるくる周回するような感じで

お話が進んで行くので目が回ります……。

 

主人公は最後に名前が出てくるのですが、小谷光太郎という作家。

重大なネタバレですが、

こいつが人を殺していることが隠されたまま最後へ向かうので、

信用ならない語り手を存分に味わえます。

だから最後まで読んだ後、読み返したくなる!

そもそも記憶が飛んだと言って、語られない部分が多いし、

人を見下したような、でも自分に自信はないような小物感がすごくて、

主人公っぽくはないんですよね。

そのうえ女好きで有名で、それによって結果的に人を殺してしまう。

担当編集に女性が多いのもなるほどなって感じだし、

唯一の男性担当編集にぐちぐち文句つけてるのも納得。

 

関係を迫って抵抗された結果、

窓から突き落として尾上という女性を殺してしまうのですが、

読み返すと、出会ったときに服装とかのブランドを細かく見てるし、

髪の毛の縮毛とかまでチェックしてて、なるほどなという感じ。

 

人を殺した罪悪感とか、

あまり周りの人を見てない粗雑なところとかを鑑みると、

記憶が飛んでいたり、改ざんされていたりするのも

なんとなく理由がつくのかな?と思いました。

 

似たような経験を持つ人物が周りで増えていく感じも、

全く関係のなさそうな病気が蔓延している感じも、

ホラーって程じゃないけど、人知を超えたものを感じさせて良いです。

呪詛とか、最後キーワードとして出てくる縁とかが

ぐちゃぐちゃに絡まっていて、良いキモさです。

犬神、骨嚙み、霊能力者、呪詛などなど、オカルト系がたくさん出てきます。

 

読んでいて似た体験の人が多くて、誰が誰か分からなくなるので、

もう一度サーっと読んで、関係を書き出したりしたのですが、

似た体験を語る人も同一人物ではなくて、

重なるように小谷という人物に集約されていく感じでした。頭使うね。

 

割と序盤から登場し、最後の結末に深く関係してくる黒田という女性も、

意識せず小谷を追い詰める役割となっていて面白いです。

1つのことで、負を呼び寄せた感じなのかな。

 

とてもよいイヤさを味わえる作品でした。

ホラーたくさん読んできてて、オカルト系も好きなので相性よかったかも。

 

今日はこのくらいで。

なんだか体調がよくないのが続いてるけど、明日はお出かけの予定。

今日寝て起きたらよくなってたらいいな~。