こんばんは、sinです。
今日は読んだ本の感想!北沢陶著「をんごく」を読んだよ。
ホラーで調べて出てきたから読みました!
恐ろしい!って感じよりは、ミステリー感が強いかも。
感想はネタバレ有りなので、注意!
物語の時代は大正、場所は大阪。
亡くなってしまった妻・倭子に会いたいと願う主人公・壮一郎は、
口寄せができるという巫女に頼んで、妻の霊の会話を試みる。
ただ、交霊はうまくいかず、妻の霊は普通とは違うと忠告を受ける。
その後歪な形で壮一郎の前に姿を現す倭子と、
立ち向かう壮一郎、巫女、そして霊を喰うもの・エリマキ。
どうして倭子の霊は普通と違うものになってしまったのか、
謎に迫っていくという物語です。
話の進み方もテンポが良くて、サクサク読めました。
ホラーの部分はじっとりと、
敵対するものと対峙するシーンはパキパキと動く感じがとってもよい。
特徴的な歌が出てくるところとか、大阪の訛りとか、唱える呪文とか、
言葉もとっても面白くて好きでした。
結末として、主人公の実家がある呪い(まじない)をしていたことが、
倭子の霊がねじ曲がってしまった原因であることが分かるのですが、
人の欲と、願いと、邪法!いいですね~~~~!
人の弱い心は、何であっても縋ってしまう。
だからこそ、強い気持ちというのは理を変える力がある。
現当主が呪いに喰われてしまっているのもよかった。
人知を超えた力に代償はつきものだからね……。
登場人物の中で、霊を喰うもの・エリマキが出てくるのですが、
とっても好きキャラでした……。
こういう義理人情に厚い人外が好きだ。(私の趣味)
相手が一番心に思っているものの顔に見えるっていうのもいいし、
主人公にはのっぺらぼうに見えるというのも、いい……!
エリマキが自分がどういう存在なのか、というのを見つけていくという
ストーリーでもあって、最後主人公とある約束をするところとか、
めちゃくちゃグッときます。
霊を物理で攻撃できるっていうのも好きな部分かも。
私はすぐ霊や怪異を物理で攻撃したくなる。
なぜなら刀を統べる審神者だから。
そのせいか、私の中でのエリマキのイメージビジュアルが、
刀剣乱舞の三郎国宗になってしまったけど……。
赤いエリマキのイメージからかな?
タイトルにもなっている「をんごく」という言葉が、
特徴的な歌、邪法によって捉えられてしまった霊たちの姿、
そしてエリマキの存在と様々な部分にかかってるのも良かったです。
この「をんごく」の「を」がすごくいいですよね。
小説内の歌などでは「おんごく」と表記されているんですが、
「を」の表記にすることで、異質で、引っかかりがある感じになって、
タイトルとしてぐっと興味を惹かれました。
今日はこのくらいで。
今回はデジタルで読んだけど、やっぱり紙の本の方が好きかも。
デジタルは物体感(?)が足りない……!