こんばんは、sinです。
今日も読んだ本の感想!忘れないうちに!
恒川光太郎著「夜市」を読みました。
昨日児童書を紹介したと思ったら、またホラーです。
でも今まで読んできたどれも種類が違うホラーなので面白いです。
今回の本は、本のタイトルである「夜市」というお話と、
「風の古道」というお話の2編収録されています。
登場人物等は違うのですが、雰囲気は似てる。
どちらも人間の理を超えた世界を描いています。
「夜市」は人間ではない異形のものたちが開いている市場で、
幼少期迷い込んだ主人公は、弟と引き換えに野球の才能を得る取引をしてしまう。
大人になった主人公は、もう一度夜市へ出向き弟を取り返そうとするというお話。
帯にも同じような感じであらすじが書いてあるのですが、
ここから想像できる感じの結末とは少し違っていて、意外性がありました。
夜市のルールとして、何か買い物をしないと出られないとか、
夜市の商人を傷つけても夜市が回復していくいうのがあるのですが、
こういう場所とか空間自体が怪異になっているの好きです。
ただこの「夜市」のストーリーでは、売っているものが
結構人間向けなのが気になりました。
お話の中で、人間は夜市に3回までしか来られないと出てくるのですが、
普段人間以外を相手取っているにしては、
売ってるのは、野球の才能とか、刀、洋服、車とかなんですよね。
現実にはいない鳥とかも出ては来るのですが、
なんかもっと見ても分からないようなものとかじゃないのか、と思いました。
売ってる商人側は一つ目ゴリラとかなのに(笑)
夜市は招いた相手によって姿を変えるのかも。それいいな。
「風の古道」の方は、古道と呼ばれる神や異形が通る道に
過去迷い込んだ経験がある主人公が、
友達と一緒にその道へ再び出向くというお話。
出向いて、わ~~不思議~~面白~~って終わらないのがホラーで、
少しネタバレになりますが友達は死にます。
その友達を生きかえらせることができる場所があると聞いて、
ひたすら古道を歩いていくが……という展開になっていきます。
鳥居の真ん中は神が通るとか、
怪奇現象が起こる部屋には、霊道があるとか
っていう話が良くありますが、
異形のもの、人間ではない物が通る「道」っていう概念は、
何か人々に共通した意識の中にあるのかな?
そこから外れては異形は存在できない、
逆に人間側はそこを覗かなければ出会わない
というセーフティーゾーンの役割もあるのかも。
あと、こういうホラーものってどうしても
友達の口車に乗せられてしまうとか、勢いで決断しちゃうとか
主人公が考えなしなのが気になるところですが、
まあそうでもしないと危ないところに近寄ったりしないよな……。
サスペンスとかでも、一人で大丈夫だ!とかいう奴から死ぬし。
サスペンスなんて人が死ななきゃ始まらないからね。仕方ないね。
今日はこのくらいで。あんまりまとまらなかったかも。
テーマだけ見ると結構重い感じがしますが、
読み心地としては短めだし、さらっとしている気がしました。(個人の感想)
ただ万事解決!って感じではないので、
余韻を感じながら読みたい人におすすめです。