こんばんは、sinです。
三連休終わっちゃった~~~。さみし。
でもまだ有休も残してるし、(明日ではないけど)
夏休みのドキドキ感を楽しみたいです。
今日も読んだ本の感想!
HPを見て知ったのですが、実写映画化されているのですね。
もちろんホラー小説です。たっぷり読み応えのある作品でした。
キャーーー!っていう恐怖ではないけど、
日常に、もしかしたら……って感じの怖さが描かれています。
お話は、日常で少し気になる体験をした女性と、
その話を教えてもらった作家の女性が、
1つの地区で起こる不思議体験を過去にさかのぼって追うという内容です。
なんとも嫌なのが、何にも解決しないで終わるところ……!
もしかしたらすべて勘違いかも、でも本当に?という
ある種の問いかけのような形でお話が終わるので、すっきり系ではないです。
どんな怪異や幽霊も殴れば解決!みたいなのが好きなのですが、
(刀剣乱舞二次創作ホラーでは割と定番)
この作品では元凶となる現象が1つではないので、難しいところ。
「残穢」というタイトルからも想像できるように、
1つの事件で発生した穢れが、人や物を通して感染していくのではないか
という仮説から大本をたどろうとしていく感じです。
こういう話すこと、聞くこと自体が不幸を招く系の恐怖、好きです。
物ではなく、行為や言葉自体が怪異になっているみたいな。
名前を与え、語り継がれて強くなるとかね。
地区の歴史を紐解いていく感じも、よいですね~~~。
身近な人からつてをたどって、インタビューしていく形式もいい。
土着信仰系のホラーも割と好きですが、今回の作品は宗教要素はないです。
あくまで人間が起こした事件や事故が原因と考えている感じ。
もっと超常現象的な恐怖も好きですけどね。(クトゥルフ神話みたいな)
ただ私は人の名前を覚えるのが苦手なので、
インタビューした人が増えていくにしたがって、
この人何の人だっけ……?となりました。
相関図とか作りながらじゃないと、
結構時代をさかのぼるのでちょっと混乱するかも。
語り手がずっと心霊現象について懐疑的なのも面白いです。
だからこそ、「本当」だったらどうしよう、
という気持ちが浮き彫りになる感じがしました。
信じていないものがある方が怖いですからね……。
今日はこのくらいで。深読みしたら結構考察できそうな内容でした。
今度はもっと怪異系の作品も読みたいな~。